昔、どこかで読んだか聞いたかした話で
人生は正負の法則というか、プラマイゼロに帳尻が合うようにできているから
人に頼りたくない・なんでも自分がコントロールして思うようにやりたい、
という人ほど年を取った時『誰かの手を借りないと生きていけない状態』になるのだと。
それを聞いて以来
認知症になっていろんなことが分からなくなるというのも怖いけど
実のところ一番恐れているのは、頭がはっきりしているのに
身体の自由が利かない寝たきりになることだったのだけど
最近、しみじみこの説は本当かもしれないと思う。
という話を友人とした。
ちょうど年代的に、身体に不調が出たり
心のバランスが崩れやすくなるタイミングということもあり
今の自分のこと、これまでの自分のこと、そしてこれからのことを
割と本気で考えるというか、向き合わざるを得ないお年頃だし。
何もかも自分でどうにかしたいというのは
自分は何でもできるという想い上がりや過信もあるけど
根本的に他人を信用していないということだ。
信じられないから甘えることも委ねることもできないし
傷つきたくないという防衛心が働く←自分のことも信じてないってこと。
自分が他人に言ったことがブーメランになって帰ってくるというけれど
陽転お茶会や鑑定で、
「人間は皆、ジグソーパズルのピースのように凸凹して、唯一無二の形なんだよ」
と言っているのに、自分自身がその凸凹を認めてなかったんだろうなぁ。
だから私たちは、どうぞお構いなく!という他人に対する壁というか
頑なさを手放して、もっと心を開いたり頼ったり頼られたりする関係性の中から
受け取り上手になる訓練をしなくちゃね、と言いあってきた。
そういう話ができる関係というか存在がありがたい。
別の友人が貸してくれた本の一節に
『自分がそうであると気づいた瞬間に世界が変わる』とあった。
ちっぽけで何もできないみんなと、一人で何でもできると思っている自分
という図式から抜け出せないうちは世界(現実)は何一つ変わらない。
けれど、自分もまたちっぽけな取るに足らない存在であるのだ、と気づいた瞬間
世界は変わるのだと。
友人との話と本の内容とが見事にリンクしたのが
新月直前のタイミングというところがまた
宇宙の采配の妙味かもしれない。