八雲あかねの部屋

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アポトーシス

先日熊野に行ってきました。

 

熊野って個人的にちょっとハードルが高いところという認識でした。

大きく分けると2つ理由があって

1つ目は距離の問題。家からの距離ももちろんですが

例えば熊野三山を巡るにしても、神社の間も気軽にお参りできる距離じゃない。

京都で神社仏閣巡りをするような感覚では行けないなぁということ。

 

もう1つは、うまく言えないのですが宗教に対する濃さというか密度のようなもの。

日本では地域によって「伊勢系」「出雲系」「諏訪系」「白山系」「熊野系」などの神様の系統がありますよね。

私個人の感覚として、熊野は歴史が古いというか、大きな木や岩や山などの自然そのものに神様が宿り、それを祀り崇拝しているという印象があります。

 

例えば普通の神社だと、神様がいらっしゃる場所(=聖域、本殿)と、人間が立ち入りを許された場所が、建物という目に見える形で結界になっている所という感じ。

それに対して自然信仰の方は神様と人間の境目が曖昧な感じがして

だからこそいい加減な気持ちで足を踏み入れてはいけないという畏怖の念があった。

 

行ってみたい、でも怖いな。と思ってたんですけど

お友達が誘ってくれて機会を得たので、行けることになりました。

 

個人的な話なんですが、星回り的に

水瓶土星×牡牛天王星のスクエア(衝突する関係)は

私のネイタルチャートの、アングルという大事なポイントの上に乗るんです。

特にこの前牡牛満月の時は

蠍座の太陽がACS(1ハウスの始まり)に、牡牛座の月がDSC(7ハウスの始まりに)

水瓶座土星がIC(4ハウスの始まり)にピタリと乗りました。

 

私は獅子座MC(10ハウスの始まり)月合、蠍座ASC海王星合、水瓶木星でTスクエアという三角形を持っているので、それと満月とが重なってホロスコープ上にきれいな四角形ができる形です。

 

特に天王星土星は影響の大きな天体で、この2つの天体のぶつかり合いは

古い価値観を捨てて新しく変えていくための葛藤というような意味合いがあります。

アングルというのは、ホロスコープの目立つ場所、目に見える現場みたいなものを

表しますので、そこの4点に天体が絡むということは

何かしら私の人生の大きな転換期になるのだろうと予測はしてました。

(お正月に自分のチャートを見ていて大変そうだな。。とチーンとなった)

これまで握りしめてきたなにかを手放して

違う何かを選択しないといけないんだな、という覚悟だけはしてました。

 

夏くらいから、何がどう変わるんだろう?というのを知りたくて

自分を観察したりカードを引いたりしてたんだけど

ずっと出てくるのは「委ねなさい」とか「信じなさい」とかいうメッセージばかり

信じろって何を!?っていう感じでした。

 

この前の満月の夜、皆既月食を見ながら

どんなに頑張っても人間ごときがこんな美しい天体ショーを作り出すことはできないんだなと思ったとき

何でも自分でどうにかしたい、どうにかできるというエゴを捨てて

もっと直感とか感覚を信頼して生きろってことなんだなと

わかったような気がしたんですよね。

それでもこれまで60年、頭(自我)で思考で生きてきた癖がなかなか抜けなくて

じゃあどうすればいいの?

方向転換したらどんなふうになるの?

とずっとグルグルしてたんですけど(←これも思考でどうにかしようとする現れ)

この熊野の旅でいろんなことが、ようやくストンと嵌った感じです。

 

ウィキ先生によるとアポトーシスというのは

アポトーシスアポプトーシス[1] (apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死

という意味があるそうです。

無理やり破壊するんではなく、役目を終えて消滅するというような意味合い。

そして熊野は『死んで蘇る』という蘇りの聖地として信仰を集めているのだそうです。

 

まさに古い価値観を捨てて新しい価値を手にするという

自分のテーマにピッタリの旅だったのだなと思いました。